おばあちゃんが知っている「違い」

関西人と関東人の美意識の違いが名前の違いとなって表れたものにぜんざいがあります。 関東でぜんざいといえば、あんを温めて餅や栗を添えたものですが、関西のそれは粒あんの入ったしるこのことをいいます。関東ではこうしたしるこ の古都を「田舎ぜんざい」とよんでおり、こしあんを使ったしるこは「御膳しるこ」(関西では只のしるこ)と、いかにもワンランク格が高いかもような名前 になっています。 ようするに、関東人はこしあんを使ったしるこの方がなんとなく上品な食べ物と認識しているのでしょう。関西人にとってはそういうところが関東人の きざなところと思っているようです。 ちなみに、関東人が関西でぜんざいを食べたければ「金時」を注文しなければならないから話はさらにややこしいことに。
東京を代表するそばの2大派閥「更科」と「藪」。そば通の間ではどちらがおいしいかといつも議論はつきませんが。この議論に参加するには基礎知識 が必要なので紹介しましょう。 この2大派閥が登場したのは江戸の末期です。元禄時代にはすでに登場していた江戸のそば屋だが、幕末になると、当時繁盛していた「更科」と 「藪」の2系統に分かれ始めます。のれん分けですが、この2大派閥はブランドとして確立していたといっていいでしょう。 どちらかというと「更科」は武士、「藪」は庶民に好まれたといいますが、真相は定かではありません。ネーミングの由来は、「更科」はそばの名産地 である信州の更科からとられたそうで、「藪」の方は藪の近くに店があったからという如何にも庶民的なネーミングです。 肝心の味はといえば、これはどちらも甲乙つけがたく、もう人の好き好きとしか言いようがありません。ただ見た目で違う点といえば、「藪」系はそばの 葉で色づけしているので「更科」よりも青みがかっている点です。
おはぎとぼたもちの違いについては諸説あります。その一つはこしあんかつぶあんかというものです。つまり。つぶあんを餅につけた形がぼたんの花 に似ていることからぼたんもち→ぼたもちになった。一方、粒あんを餅につけた形が萩の花に似ていることからおはぎというぐあいです。 2つ目は、季節で。春から夏にかけて作るのがぼたもち、月見の席など秋に作るのがおはぎとする説です。 3つ目は、あんをまぶしたのがぼたもちで、黄粉をまぶしたのがおはぎとする説です。 いずれの説も確たる根拠はないようです。
男の厄年といえば、25、42、60歳。女の厄年は19,33歳です。なかでも男の42歳、女の33歳は大厄といわれ、大病などに注意すべしということに  なっていますが、何故に男と女では厄年が違うのでしょうか? 易学からきたという説もありますが、真相は33は「さんざん→散々」42は「死に」という江戸時代の語呂合わせから来たものだとする説が有力です。 とすると、厄年とはまったく根拠のない話ということになるが、現実には、男も女もこの年に差し掛かると病気にかかったり、することが多いのです。 男はまさに働き盛りでついつい働き過ぎてしまう。それで体を崩してしまうのでしょう。女にしても、結婚生活を経て体に変調をきたすころといえなく もないでしょう。意外と理屈に合っているようです。厄年になったら御自分の健康管理に注意した方がいいかもしれません。
「元旦の夜、大雨が降った」という一文があります。このぶんには決定的なあやまりがあるのがおわかりでしょうか? というのは、元旦とは1月1日の朝方のみを指す言葉で「元旦の夜」というのは、ありえない矛盾した言い方だからです。 つまり、昼過ぎまで前日の晩に酒を飲んで寝ていた人にとっては元旦は無いことに成るのです。 もっといえば、年賀状などに「元旦」と書かれたものは元日の朝に届けられるべきと言えるのです。 昨今、年賀状も配る人の不足で元日はおろか元日を3~4日過ぎても届かないことがあるのは何ともいただけませんね。